山奥で米作りしていて何が困るかといえば猪やシカなどの野生動物なのです。
世間では害獣などと呼びますが、どの視点で対象とするかでよい存在か悪い存在かは違ってきます。
地球規模でいえば野生動物は自然を壊しませんが、僕たち人間は環境破壊をしまくってて本当の意味での害獣は人間なんじゃないのかなぁと僕は思います。
電気柵で野生動物に抵抗する。
とは言え、せっかく作ってる作物を食べられては困るので、高圧な弱い電流が流れる糸の線で柵を作って「ここから先は来ないでね」って作物を守ります。
(さらに…)山奥で米作りしていて何が困るかといえば猪やシカなどの野生動物なのです。
世間では害獣などと呼びますが、どの視点で対象とするかでよい存在か悪い存在かは違ってきます。
地球規模でいえば野生動物は自然を壊しませんが、僕たち人間は環境破壊をしまくってて本当の意味での害獣は人間なんじゃないのかなぁと僕は思います。
とは言え、せっかく作ってる作物を食べられては困るので、高圧な弱い電流が流れる糸の線で柵を作って「ここから先は来ないでね」って作物を守ります。
(さらに…)
僕はね、思うんですよ。
農薬って薬って漢字使ってますけど、生き物を殺す毒です。
言葉って人を錯覚させる恐ろしい道具だなぁって。
「この濃度に薄めて使えば人体には影響はありませんよ。ちゃんと基準値満たしてます」って言われて、実際に目の前で農薬を水に混ぜて「さあ飲んで♡」って差し出されたら飲めます?
僕はどうしても飲めません。
見えるところででもこんなことなんですが、実際には見えないところでどのくらい農薬は使われているんでしょうね?
僕も自分が食べるものすべてを自給しているわけではないので、見えないところで使われた農薬を口にしているわけですが、せめて自分が作ることのできる作物くらいは農薬を使わずにやってます。
安全性についてあれこれ説明されても、結局は生き物を殺す毒なんです。
基準を満たしているから大丈夫とか、そんな問題ではないと思うんです。
長期的な連鎖的な影響は検証されていないでしょう。
基準値って、どうやって決めるんでしょう?
線引きの問題ですが、そもそも良くないものなのに使うこと前提で決められる基準。
短期の影響はないにしても、長期的に使い続ける時の検証は完璧にすることは不可能だと思いますし、収穫後の作物への残留にしても疑わしいと思います。
実際に収穫物から検出されてます。
病気との関連性もゼロではないと思います。
いろんな病気が農薬とは無関係でないとは言い切れないのに、農薬と病気の因果関係を突き止めるまでに、ものすごい時間と労力とお金がかかります。
そもそも、なんでこんなことになってしまうのか?
農薬があるからなんですが、農薬のない世界は遠い夢です。
僕一人が農薬を使わなくても世の中は何も変わらないことはわかってます。
でも農薬があるのは僕のせいじゃない。
こんなことを考えるたびに「なんて自分は無力なんだろう」と思ってしまいます。
自己満足だっていいじゃない、僕は農薬を使いません。

いい満ってどんな人かっていうと、アホなのに小難しいことを言って賢いふりする人なんですが、久々にブログ始めて思うんです。
3話目にしてすでに思うんです。
なんでこんなこと(小難しい)しか言えないんだろう?
もっと素直に田んぼづくりを楽しめばいいのに、やってみると結局人の言うことはほとんど聞かず、勝手な方向に走って失敗したり苦労するんですよ。
もうね、自分で自分が面倒くさいです。
でもそんな自分が結構大好きです(笑)
(さらに…)楽しく楽にお米作りをするために大事なことの一つに、乾かしたいときはしっかり乾かすってのがあります。
特に機械を使って作業をする際に泥沼のような状態の田んぼだと、後々まで、もっと言えば次の年にまで影響するほど盤面が荒れてしまいます。
盤面ってのは田んぼの底の部分のことなんですが、この部分を浅く仕立てたら機械の負担も少なく、除草のためなど田んぼで歩く際に自分の体への負担が少ないです。
肥料についても私信ですが、少ない量で効果が出ます。これについてはまた後日。
で、盤面の整った浅い田んぼに仕立てる第一歩がちゃんと乾かせる準備で、これまた最初が肝心ってことなんですね。

上の写真は水路側の角の部分なんだけど、こんな風に表面に水たまりができる状態はダメですね。
写真左側はネキ溝と言って田んぼの水を抜くときに使う溝なんですが、溝の途中が高く、排水しきれてなくて水たまりになってます。こうなるとかなり下の方まで滲みて土が軟やわでこの続きとして田んぼの角も影響してます。
この原因となる水は給水路の落差部分の升の下から漏れてくる水と給水路の下側に漏れた水の水路ができて田んぼ側に沁みてくる水です。
もうすでに掘ってしまってるんですが上の写真右側に溝を掘り、染み出る水を排水する水路を手掘りします。
掘ったとたんに水が湧き出てきます。

土は軟やわなので比較的掘るのは楽です。
重いけど。

この水路はちょっと深めに掘って田んぼに影響する水の縁を切ります。
溝を掘ったら排水しないといけないのですが田んぼの出入り口を横切るので、パイプを埋めます。

前から埋まっていたパイプを掘り起こし、この深さでは深すぎるのでちょっと埋め戻してパイプを入れます。
ちなみにこの部分はめっちゃ硬くて掘るのがめっちゃしんどかったです。

まずは上水を捌くことを考えて、 水たまりをなくすと自然と田んぼは固くなって使いやすくなります。
やみくもに重機で深い溝を掘っても改善しませんね。
春になりました。
昨年はひどい体調不良でお休みしてしまった米作り。
今年は再開します。体調不良の原因は自分としてはとっても意外なものでした。
まぁ、その話はまた別の日に書くとして、田んぼを整備することから話をしましょう。
田んぼって水をためて米を作る場所なので、水を入れたらずっとその水が田んぼにとどまってくれないと困るのですが、まぁいろんなところに自然の力で穴が開いてしまいます。
特に排水パイプの脇は弱いんですよねぇ。
塩ビ管と土のような硬さが違うものの境目って必ず隙間ができてしまいます。
一番水圧がかかる部分だけにここはきっちり毎年やり直しです。

無農薬で米を作るには、雑草をそもそも発芽させない&発芽しても根付かせないことが重要です。
雑草の本葉が出るようなところまで放置してしまうと、草取り作業が追い付かず米作りは苦痛に変わります。
そこで、うちでは濁った深水で管理することと、自作の除草アイテムにより抑草しています。
漏水したからと言って安易に足し水をすると、水路の水は透明度が高く、入水口から入った透明な水が濁った水を追いやって、透明な水の田んぼになってしまいます。
そうなると田の底に太陽光が届いて、雑草が発芽します。
ただ深水にすればいいだけではないんです。
発芽させないようにするには水を入れたら濁らせるために田んぼ全体の泥をかき混ぜなくてはならないので、できるだけ長い期間一度入れた水をなくならないように保つことが重要なんです。
稲の葉っぱ同士が重なり合うようになると、影ができるのでそこから先は雑草はほとんど生えません。その状態になるまで必死です。楽するために必死ってのもなんだか変ですが、それぐらい草抜きはしたくない重労働なんですよ。僕もやってみるまで知りませんでした。
無農薬栽培の初年度は雑草と環境のメカニズムが未知だったので雑草を生やしてしまいすごく苦労をして草取りしましたが、結局雑草の成長するスピードに勝てず結構な数のコナギを生やしてました。
面倒でもしんどくても水を溜めたいときはきっちり溜めた状態を保つために漏水するところはとことんつぶす。
畔を塗るだけでは漏れは治りません。
水を張ってから漏れに気づいても遅いのです。

一旦パイプを掘り上げて隙間ができないように土を踏み固めます。
土は濡れ過ぎてても乾きすぎててもダメです。

こんな感じに埋まったらOK。
多分だいじょうぶ。
ただしここだけですがね(笑)
新米の季節となりました。
webサイトの完成がお米が採れてからだったので、栽培中の記事もなくいきなり新米の販売開始の話ってのも、なんだかなぁですね。

でもまぁ、栽培中のは後で写真掘りだして記事書くことにして、ちょっと振り返って今年のお米作りのお話を…